八方ミシン サンプル縫い

 床革での試作で外観は汚いのですが、八方ミシンでの縫製の実際をご覧ください。


1.箱形の側面を縫うのですが、平台のミシンでは何ともならないです。


2.八方ミシン登場です。


3.ミシンにセットします。


4.端に向かって3目ぐらい縫います。


5.ここで針と押さえを180度方向転換。
 自分が回転したり、クソ重いミシン本体を回転させる必要はありません。指先で針と押さえを軽くクルッと回すだけです。


6.底に向かって直線に縫っていきます。


7.針と押さえを90度方向転換。


8.端まで来たら、針と押さえを90度方向転換。


9.開口部に向かって直線に縫っていきます。


10.再度針と押さえを90度方向転換。端まで縫ったら、また180度方向転換をして、3目ほど返し縫いをしたら出来上がりです。

 この行程は、片手でハンドルを回しながら、左手でケースを持ってという恰好ですが、作業時間約3分。手縫いだとステッチ穴開けからやって30分ぐらいはかかる行程です。

 八方ミシン万歳です。




構造の解説



1.動力のハンドル。手回しです。
2.針金みたいなものですが、糸通しです。
  4番のところからこの糸通しを使ってミシン内部を縦断し、縫い針近くまで上糸を通します。
3.天秤。
4.上糸の通し穴
5.上糸の圧調整
6.下糸をボビンに巻くときに使う糸圧調整。縫製の時には使いません。
7.下糸のボビンをここにつけて、ハンドルを回して下糸を巻きます。
8.舟みたいな形で、何に使うのか一見不明ですが、ここに油とかシリコンを染みこませた綿を入れて、上糸を通し、糸にワックスをつけながら縫う場合に使います。


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